催眠術で難聴を改善する【体験談】

催眠術では本当に様々な症状の改善が期待できます。

先月、幼少期に難聴になってしまった方、Cさんが職業柄手先の感覚をするどくしたいということで見事大成功し、よりいい作品が作れるようになりました。

その施術の終わりに、

「もしかすると、難聴にも効果があると思うよ!」というと

Cさん:「え、そうなんですか!?じゃあ、次回はぜひそれを試してみたいです!」

というお話になりました。

その2回目を行った際に実際に難聴を改善していたった時のことです。確かにいつもだと聞こえなかった音や声が聞こえるようにはなったものの、普通の人が聞こえるであろう小さな音が聞こえるようにまではなりませんでした。

そのままいろいろと試していけども、ある一定以上までは改善されず、ちょっと様子が変だなと思い試しに今までうまくいっていていろいろな暗示を再度試しました筋力がアップしたり手先が敏感で器用になるという暗示もかからなくなってしまっていました。

これはもしや!?と思い、実際に難聴が完全に治った際の生活を体験してもらおうと思い施術の内容を切り替えました。深い催眠状態に入ってもらいそこで、リアルに耳が良くなった際の生活を体験してもらいました。

一通り、耳が良くなった生活をまる1日体験していただいた後、感想を聞いてみると予想もつかない言葉を耳にすることになりました。

Cさん:「治したいという思いもあるけども、このままで得することも多いのでそれを手放すのが嫌なんです。」

それを聞いた私はかなりの衝撃を受けました。
私は健常者としてしか過ごしたことのなく、そのためなんでも障害が治ることだけがいいことだと勘違いしていました。

相手のことを深く理解して、催眠術を使ってその人にとっての理想を叶えて差し上げることを念頭において活動をしていましたがまだまだ未熟だったと痛感しました。

Cさんいわく、難聴であれば

  • 周りが気を使ってくれる
  • 聞きたくないことを聞かなくてもいい
  • 障害者であることでいろいろな特典を受けれる
  • 補聴器を外せばいつでもどこでも静かに眠れる

ということを教えてくれました。

Cさん自身も治したいという気持ちはあれど、それによって失うものがあることを理解されていました。

確かに人は何かを得ることよりも、失うことの方を恐れます。

難聴が治ることによって得られるものもあるかもしれませんが、補聴器をつければ普通に話す声も聞こえるCさんにとっては難聴である方がいいと考える気持ちもよくわかりました。

なんでも、治せばいいというものでもないんだなといい経験になりました。
Cさんも改めて自分の個性と向き合えた瞬間を体験できてよかったとのことでした。

障害があると聞くとどうしてもネガティブにとらえてしまっていましたが、それをよしとするかどうかは本人次第ですし
Cさんは催眠術を通して、元々のご依頼であった手先の感覚の鋭さと器用さを手にし、今回は自分と真摯に向き合ったことでまた新たな自分を見つけられたとのことでした。

次回は2~3か月後以上先に必要を感じたらご連絡くださいとお伝えして一区切りとさせていただきました。
いつの日かCさんの作品を日常で目にすることがあればいいなと思いつつ、将来が楽しみな気持ちです。