その昔1990年代に、催眠術の研究の一環で、中学生を対象にした催眠術の実験が行われました。
多湖 輝氏の催眠術入門―自分と他人の心を自在にあやつる心理技術 (GOMA BOOKS新書)に記載されていた実験結果なのですが
そこでは数学の授業を始める前にたった一言
「今日の数学は今までよりもわかりやすくて、おもしろい」
というクラスといわないクラスで生徒たちが数学に対してどういう印象を持ったかという実験です。
やることは催眠術師でもない方でもできるとっても簡単な内容ですが、これでいったいどういった効果が表れたのでしょうか?
まずは1回行った際、授業後のアンケートを見ると
9割の生徒がいつも以上にわかりやすくて、面白かったと回答。
何もしかかった方の生徒は4割がわかりやすくて、面白かったと回答。
たった、一言
「今日の数学は今までよりもわかりやすくて、おもしろい」
というだけでここまでの変化があるとは本当にびっくりですね。
そしてさらに実験は進んで今度は週2回、5週間ほど続けた結果・・・。
数学が好きという生徒が 41%から63%へ増加!
数学が嫌いという生徒は 32.6%から13.1%へと減少しました!!
どうでしょうか?
先生が授業の前にたった一言、
「今日の数学は今までよりもわかりやすくて、おもしろい」
といっただけで、ここまでの変化を起こすことできたという事実に実際、子どちを指導する先生方としては信じられないレベルの変化だと思います。
またこれは親御さんがお子さんに、毎日学校へ出かける際に
「今日は今までより学校の授業がわかりやすくて、おもしろいくなるわよ」
といってあげることでも学習効果の向上が期待できます。
教育や子育ては本当に予期せぬことの連続や思い通りにならないことばかりで非常に過酷だと思います。
こういった催眠術に関するテクニックを使って少しでも、よりよい明日を迎えていただれば幸いでございます。